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三芳町

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町長訓示(平成23年1月14日)

みなさん、おはようございます。また、改めまして新年明けましておめでとうございます。
職員の皆さま方におかれましては、平成23年というこの新しい年を、ご壮健にてお迎えになられたことと、心からお喜びを申し上げます。

昨年の12月の町長選挙におきまして、当選をさせていただきました。本日は、早朝より大勢の皆さま方にお出迎えをしていただき、そして、花束までいただきました。たいへん恐縮し、感謝しているところでございます。

そして今、こうして皆さんの前に改めて立たせていただき、3万8千人の三芳町町民の代表としての責任の重さを、ひしひしと感じているところでございます。今回の選挙は大変僅差でございました。この結果を厳粛に受け止め、前任者のまちづくりへの思いをしっかりと受け継ぎ、皆さんと共に新しいスタートを切りたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

リーマンショック以来、たいへん世界も日本も厳しい経済状況下に置かれております。各自治体もその影響をうけており、この三芳町においても、税収は減少し、一方で毎年予算はふくらんできております。今後多くの事業をかかえており、この5年間で、町債残高100億円が一気に140億円から150億円になってしまいます。地方分権が進む中で、各自治体の経営能力というものがそのまま町づくりに反映されてきており、今、私たちはこうした状況の中で危機感と緊張感をもって町政運営にあたっていかなくてはならないと考えています。

今回、私は、マニフェストを提示させていただいております。未来開拓宣言、3つの約束と7つの挑戦、そして、43項目にわたる宣言を出させていただいております。この三芳町は首都圏30km圏内で、多くの緑も残り、農業も盛んに行われています。日本の里100選に象徴されますように、三富新田やホタルの舞うこぶしの里、狭山茶、川越いも、おいしい野菜、車人形、非常に多くの歴史に歴史文化、そして産物がある、ポテンシャルの高い地域であると思っています。こうした素晴らしい町を作っていただいた先人の皆様に心から感謝をし、そして、300年ほど前に三富新田を開拓された人たちの思いに立ち返り、今我々が未来の子どもたちの為に、額に汗して、共にこの町に鍬や鋤を入れ直す。それが、私の未来開拓宣言の思いでございます。

3つの約束、住民の皆さんと共に進める行財政改革、子どもの幸せを第一に、そして、お年寄りが憩えるふるさと。この3つの約束のもと、7つの挑戦、43の宣言がございます。後ほど皆さま方にそのマニフェストをお配りをさせていただきたいと思っております。また、これは私一人で作ったものではございません。町を歩き、大勢の皆さんとお話をする中で、皆さんの思いをその中に入れさせて頂いております。そして、大事なのは、やはり、マニフェストを作ることだけではなくて、これを町政計画の中に落とし込み、実行し、評価をしていくこと。進捗状況を情報公開し、住民の皆さんに説明責任を果たしていくことは、非常に大事であると考えております。いわゆるマニフェストサイクル。実行、検証、説明責任。こういったことを通して、私は政治改革を行い、そして、住民の皆さんに政治への信頼を回復したいと考えております。

選挙期間中、私は、三芳丸という船の話をさせていただきました。現在、今ここに三芳丸という船があります。乗員乗客総勢3万8千人、或いは、職員の皆さんを加えると3万8千3百人が、その船に乗っています。この船には100億円という大きな積荷が載っています。ある意味ではこれは限界値かもしれません。この100億円という積荷が、約5年で140億円、150億円となっている。一部の乗客の声を聞いて、アンバランスな荷物を積み始めている。そして、この船は老朽化し、船底から水が漏れ始めています。でも、乗客はそういったことを知りません。そして、この船はどこにいくのか。それに対して、乗客も、乗員も良く見えていません。皆さんだったらどうしますか。こんな問いかけをさせていただきました。3つの選択肢があります。

1つは、この船から降りる。
2つ目が、知らない内に沈没し、海の藻屑となって消えていく。
そして3つ目が、みんなで新しい町を作っていく。

こう問いかけさせて頂きました。私は3つ目の選択をします。住民の皆さんに現状をお伝えし、そしてまずは、上着を脱いでシャツをまくり、船底に行って一緒に漏れ始めた穴を埋めて行きましょう、そうお話をさせていただきました。そして、ここにおられる職員の皆さんは乗員でございます。運命共同体の一員でございます。改めてみなさんにもお願いをしたいと思います。こうした三芳町の現状の中で、共に上着を脱いでシャツをまくり、そしていい町を作っていく船出をしていきたい、そう考えております。

そして、何点か皆さんにお願いをしたいことがございます。
まず1つは、既に皆さんにおかれましては、自分が今何をしたらいいのかということは十二分にご理解をしていただいているかと思います。しかし、一歩前に踏み出て、積極的に仕事をしていただきたい。失敗を恐れずに、チャレンジをしていただきたい。その責任は私がとります。是非とも、いい町を創るために一歩前に踏み出て、積極的に仕事をしていただきたいと思っております。

そして、2つ目が昨年教育委員会で公文書偽造という問題がございました。これは、今までの三芳町の古い体質が出てきたのではないか、と思っております。住民の皆さんの信頼を回復するために、コンプライアンス、法令遵守の意識を高めていく必要があろうかと思います。そういう意味では、職員の皆さんにコンプライアンス条例を作っていただきたい。そこから、新たな旅立ちが始まっていくと考えております。

また、仕事をするからには、明るく楽しく仕事をしていきたいと思っております。皆さんと意見交換をする場を設けていきたい。政策の提言や、あるいは、頑張っている人が報われるシステム・制度を作っていきたいと考えております。

更には、私もかつては、役場の職員として4年間、お世話になりました。一身上の都合で退職をさせていただいたわけですが、その4年間考えていたことは、自分の人生の生きがい、やりがい、あるいは、この場でどんな風に自分の自己実現を図っていったらいいだろうか、そういうことを考えておりました。皆さんにとっても、私にとっても人生は1度しかありません。2度とない人生をどのように生きていくのか。そして、この職場において、まずは自分の人生の自己実現を図っていくことが大事であると思っております。悔いのない仕事を、悔いのない人生を送っていただきたいと考えています。

私自身も、率先して行財政改革を進めていきたいと考えております。退職金1500万相当、給料で言いますと月額30%削減をさせていただきます。そして、交際費に関しましても精査を行い、飲食を伴うもの、特に町内の新年会や総会に関しては自費で参加をいたします。そして、町長室を廃止し、公共施設の有効利用を考えていきます。1階・4階に机を置かせていただいて皆さんと共に、一緒に仕事をさせていただきたいと考えております。更には、エコと、それから町内把握ということで自転車通勤を原則として行い、皆さんと同じように8時半には出勤をさせていただきます。自らが率先して行動していかなくてはいけない、そういう覚悟をもって今ここに立っております。

「一燈照隅、万燈照国」という言葉があります。小さな灯であっても一隅を照らしている。その一隅を照らす人が、一人、十人、百人、一万人となって増えていくことによって国が明るく輝いていく。まさしくこの職場において、職員の皆さま方お一人おひとりが、それぞれの立場で、一隅を照らしていただきたいと思っております。すでにそういう方もいらっしゃると思います。そういう方が一人から十人、百人、そして3百人になることによって、この役場そのものが非常に輝きを増してくると思います。そして、町づくりは住民の皆さんとともに進めていかなくてはいけません。まずはこの三芳町役場から大きな輝きを増して、発信をしていきたいと考えています。

私も、議員活動は1期途中で辞職をいたしました。まだまだ勉強しなくてはいけないことがたくさんあります。私もしっかりと勉強をさせていただき、そして、町のトップとしてマネジメントをしっかりと行っていきたいと考えております。大変未熟ではありますけれども、皆さんと共にいい町を作っていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

今日は本当にありがとうございます。

 

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