地震等の災害によって電線の断絶などが起こり、一時的に電気の供給が止まる場合があります。その後、数時間から数日のうちに電気の供給が復旧しますが、その際に発生する火災を「通電火災」といいます。
通電火災の原因はさまざまで、以下のようなことが考えられます。
いずれも、初期の段階で気が付いて消火できればよいのですが、通電火災は、その家の住人が避難所に避難してから発火するケースがほとんどで、初期消火が難しく、延焼のおそれが大きいのが特徴です。阪神・淡路大震災では、原因が判明している火災の6割が通電火災だったといわれています。
中央防災会議による首都直下地震の被害想定では、火災で多くの人が亡くなるとも予想されています。しかし、通電火災を防ぐことができれば、犠牲者を半分程度に減らすことができるとも予想されています。
通電火災を防ぐためには、避難する際には必ず電気のブレーカーを落として避難することが必要になります。ただ、焦って忘れてしまったり、家具の倒壊などによってブレーカーに近づけなくなってしまう場合もあります。
そのような場合に備えて、設定値以上の震度の地震発生時に自動的に電気の供給を遮断する感震ブレーカーの設置が有効です。用途に応じて数種類あり、分電盤に取り付けるタイプ、コンセントに差し込むタイプ、分電盤におもり玉を付けるタイプなどがあります。これを各ご家庭に設置することで出火を防止し、他の住宅等への延焼を防ぐことで、被害を減らすことができます。
災害時の被害を減らすために、ご家庭でも災害対策をよろしくお願いいたします。
自治安心課/防災・交通安全担当
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