町長の事業所訪問　株式会社イワキ（令和5年7月13日）

令和5年度第2回は、株式会社イワキの技術センターを訪問しました。
株式会社イワキは1956年に設立し、主に化学薬品等の薬液移送に使用されるケミカルポンプを製造販売しています。
1966年に三芳町内に事業所を開設。現在は技術センターとして新商品の開発を行う拠点となっています。

同社の製品が活用されている分野は幅広く、水処理分野、医療機器分野、新エネルギー分野、食品分野、化学分野、表面処理分野、製紙・パルプ分野、半導体・液晶分野と多岐にわたります。
海外にも多くの拠点があり、15カ国21社のグループ会社で、世界的な販売・サービスを提供しています。

ポンプの開発は、基礎研究から10年かけて完成するものもあるほど、時間と根気が必要となるそうです。
昨年10月にリリースしたマグレブポンプは、磁気軸受により羽根車（インペラ）を浮かせ、どこにも触れることなく回転し液体を送るポンプとして、世界初となる構造と技術を採用しています。

2018年に新築した技術センター内をご案内いただきました。
事業所内は、開発スピードを上げられるよう最新の実験設備を備えており、研究者にとってすばらしい環境が整っています。
中には魚を飼育するための装置も開発しており、医療や環境など、さまざまな研究機関で活用されています。

また、株式会社イワキでは、「社会の発展と人々の幸福に寄与する」という経営理念のもと、環境に配慮した持続可能な社会の実現を目指し事業を行っています。
藤中社長は日頃から、「本業を頑張ることがSDGsにつながる」と社員へ伝えているそうです。
医療分野など、様々な分野で同社のポンプの製造販売を推進し、SDGsにつなげていきたいと仰っていました。

今年中には埼玉工場と技術センターの使用電力にCO2フリーメニューの導入を予定しているそうです。
町からは、町内の事業所としてぜひSGDsにも共に取り組んでいただきたいとお話ししました。