三芳町では、江戸時代から木々を植えて平地林を育て、集めた落ち葉を2~3年かけて発酵させ、堆肥として活用する伝統的な農業が営まれています。農産物の安定的な生産に加え、景観や生物多様性を育むシステムが今なお継承されていることが評価され、平成29年3月に日本農業遺産に、令和5年7月に世界農業遺産に認定されました。
町内には20haものそば畑が広がり、埼玉県内有数のそば生産地。三芳産そばは粘りが強く、十割そばにしても歯切れやのどごしが良いのが特徴です。季節には一面のそば畑を見ることができます。
■そばの花の見頃
夏:5月~6月
秋:10月~11月
「富の川越いも」の生産を担う農家が軒を連ねる道を「いも街道」と呼びます。シーズンになると街道沿いにはのぼり旗が一斉にはためき、様々な品種を各農家から直接購入できます(9月~1月頃まで)。富の川越いもで作られたアイスや羊羹、焼酎なども販売しています。
約320年前、川越藩主柳沢吉保の命による三富開拓により作られました。屋敷地・耕地・平地林の短冊状地割が今でもよく残っており、現在でも農業がさかん。江戸時代から受け継がれている「落ち葉堆肥農法」は、平成29年に日本農業遺産に、令和5年に世界農業遺産に認定されました。
武蔵野の落ち葉堆肥農法世界農業遺産推進協議会(外部サイト)