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町のキラリ第2回 「農業体験農園 三芳町野菜畑劇場」

味良し(みよし)の味力(みりょく)と育てる楽しさを伝える体験型農園

体験型農園看板

【三芳町野菜畑劇場の看板】

 直売所の中

【新鮮な野菜が並ぶ直売所】

正木潤氏

【園主 正木潤さん】

みよし野菜

【旬のお野菜・完熟トマトは甘い!】

畑の様子1

【整然と区画された利用者の畑】

 町立三芳東中学校・唐沢小学校を過ぎて、藤久保公民館方面へ向かう途中に目にする野菜直売所の看板「農業体験型農園 三芳町野菜畑劇場」。「農業体験型農園」ということばに魅かれて直売所に入ると、そこには旬の採れたて野菜がたくさん並んでいました。そこで、園主の正木潤さんに「農業体験型農園」について、お伺いしました。

 正木さんは、「『土に触れる・収穫を楽しむ』という体験は、市民農園や収穫体験農園でも行うことができます。市民農園では、家庭菜園のために農地を借りて野菜を作りますが、多くの場合、入園する方と農地を提供している農家との交流はありません。また、野菜の作り方について手ほどきはなく、参考書を片手に野菜を作ってみたものの土地には合わず、失敗する場合があります。一方、収穫体験農園では、花や野菜、果物などが実った状態で収穫するので、「作る楽しさや感動」を得る事はできませんでした。その両方の課題を解消できるのが、農業体験型農園です。ここでは、1年を通じて野菜の作り方を学び、丹精込めて育てた野菜を必要なときに畑まで来て収穫することができます。農家がプロのコツを教えるので、失敗しない野菜づくりを学ぶことができます。」と、教えてくださいました。確かに、家庭菜園で野菜がうまく育たないという経験はよくあります。気候や土の特性を知る農家が指導してくれることは、とても心強いことです。こちらでの年間収穫物は契約する一区画でおよそ30種類、250キロほどが見込めて、4人家族でも食べきれないほどにできるそうです。
 正木さんは、以前は有名中華料理店で料理人として働いていた経歴の持ち主。野菜を作る側、食べる側、料理する側の気持ちがわかるので、今の農業に活かしているそうです。「農家ですから、小さいころから新鮮野菜をあたりまえのように食べていましたが、都内で料理人として働き始めたとき、野菜の味が違うことにたいへんショックを受けました。たとえば、一般的に夏野菜のトマトは、完熟する5日前くらいに収穫をして出荷しています。店頭に並ぶときには赤く色づいて見た目はきれいなのですが、太陽の光を浴びて栄養を蓄えた完熟トマトの味にはかないません。一番おいしい状態で食べてもらいたいと思い、直売所に並ぶトマトは完熟トマトを置き、また入園者のみなさんにも、野菜を育てるうえでうまみが出る旬の時期を伝えています。」ずっしりと重たいトマトは、甘みと酸味のバランスがよく、丸かじりしたい一品。「きゅうりやトマトは雨の影響を受けやすく、調整が難しい野菜です。しかし、手間ひまを惜しまずに愛情を込めて作らなければ、おいしい野菜はできません。入園者のみなさんにも、子どもを育むように野菜を育ててほしいと思っています。」実際に入園されている方々は、正木さんの指導のもと楽しく野菜づくりに精を出しています。季節の移り変わりを実感したり、子どもと一緒に野菜を育てる事で子どもたちも野菜が好きになったり、野菜に対する価値観が変わったと感じる方もいるそうです。土にあった種苗や、農作業に必要な道具も園主が用意してくれるので、入園者が身軽に農園まで来ることができます。土に触れ、作る楽しさ、収穫の喜びを体感する農業体験型農園。「野菜畑劇場」の名のとおり、人も野菜も同じ大地という舞台の上で、一緒にイキイキと活動してみませんか?

農業のカルチャースクール

農業体験型農園「三芳町野菜畑劇場」

080-2107-3305(園主 正木潤)

 


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